NovelAIがバージョンアップし、NovelAI Diffusion Anime V3となりました。
その中の機能でプロンプトを反映する正確度の再調整（Prompt Guidance Rescale）というものがあります。
これが画像生成にどのように使えるかを記事にしました。
新しいバージョンについてはこちらを御覧ください。
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プロンプトを反映する正確度の再調整（Prompt Guidance Rescale）とはなにか
プロンプトを反映する正確度がある場所
まず、その機能がどこにあるのかを紹介します。
まず画面の下部の上矢印をクリックします。
画面でいうとこちらです。
そうすると「AI設定」というところがあり、そこに出てきます。
この性格度を0から10まで小数点第一位までで約100段階調整できます。
プロンプトを反映する正確度とはどのような機能か
これはどのような機能なのでしょうか。
まず、公式の発表ではこのように言及されています。
NovelAI Diffusion Anime V3は、私たちの前のモデルよりもはるかに低いプロンプトガイダンス値（プロンプトを反映する正確度）で動作します。現在の推奨値は5〜6です。しかし、より高いプロンプトガイダンス値を使用することで、プロンプトをより適切な方向に導くことができる場合もあります。そこで、「プロンプトを反映する正確度の再調整」という新しいオプションを追加しました。このオプションは画像の色合いをおかしくせずに高いプロンプトを反映する正確度を使用することができます。
これは主に上級ユーザーを対象としているため、ユーザーインターフェースの新しい「詳細設定」セクションに移動しました。また、「除外したい要素の強さ」の設定もこの新しいセクションに移動しました。
Introducing NovelAI Diffusion Anime V3より
ちょっとわかりにくいですね。
プロンプトのガイダンス値がなにか分かればイメージがつかみやすいはずです。
プロンプトのガイダンス値とはなにか
「ガイダンス値」とは、人工知能（AI）が画像を生成する際に、どれだけユーザーが入力したプロンプト（指示やキーワード）に厳密に従うべきかを決める数値のことです。
つまり、AIが画像を生成する際に、ユーザーの要求する内容をどの程度反映させるかを調整するための指標です。
ガイダンス値が低い場合、AIはプロンプトをあまり厳密には解釈せず、より自由な創造性を発揮して画像を生成します。
反対にガイダンス値が高いと、AIはプロンプトに忠実な画像を生成しようとします。
しかしあまりに高すぎると画像が不自然になったり、意図しない過度の効果が出たりすることがあります（俗に「deep frying」と言われる、過度に加工されてしまう状態）。
つまり、プロンプトを反映する正確度が低いとAIが自由に動いて画像を作り、高いとプロンプトに忠実に沿って画像を作ろうとします。
実際の画像で試してみましょう。
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熟女のエロ画像でガイダンス値を試す
この機能を試す上で、熟女のイラストを作ります。
その理由は熟女はイラストで表現が難しいからです。
一定以上のお姉さんになると、おばあさんになるまで見分けがつかなく、それを表現するためにはプロンプトを忠実に再現してもらう必要があります。
ということでプロンプトの正確性が画像に大きく影響すると考えました。
プロンプトはこちらです。
これをもとに数値を変えて差を見ます。
{best quality}, {very aesthetic}, {ultra-detailed}, {best illustration},nsfw, 40 years old, mature sexy female, wrinkles around the eyes, flabby stomach, kitchen
エロい40代の熟女を作ってというプロンプト（呪文）です。
40 years old：40歳
wrinkles around the eyes：目の周りのシワ
flabby stomach：たるんだお腹
kitchen：キッチン、台所
このあたりがどう出るかがポイントです。
ちなみに、旧バージョンのV2で作るとこのような画像です。
顔だけを見ると、お姉さんという感じで、熟女にはなっていません。
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プロンプトを反映する正確度5
正確度は5〜6が推奨されています。
つまりこれが、バージョン3の基本となる画像です。
たるんだお腹が一層表現されています。
結んだ髪型やメガネによって40代が表現されています。
プロンプトを反映する正確度10
こちらが10。
最高にプロンプトに正確な画像です。
たるんだ身体やがうまく表現されており、さらに目元のシワが強調されています。
プロンプトを反映する正確度0
こちらが正確度0。
水彩画のラフ絵のようになりました。
AIさん、自由な解釈し過ぎですね。
このように画像に差が出ます。
「緩和」（decrisper）をつけてみる
さて、設定のところに「緩和」というものがあるのはお気づきでしょうか？
これです。
ちなみに英語だとDecrisperとなります。
果たしてこれは一体何でしょうか？
ノイズを減らすものと出てきますが、どういう効果があるかはどこを調べても出てきません。
該当しそうな情報であったのはこちらくらいです。
この設定は、 [プロンプト ガイダンス]スライダーの横で有効または無効にでき、より高いガイダンスで画像を生成するときに発生する可能性のある特定の色および視覚的なアーティファクトの問題を軽減します。
Decrisper はガイダンス値が高い画像向けに設計され推奨されていますが、Decrisper はあらゆるガイダンス値で生成された画像に目に見える影響を与えるため、必要に応じてガイダンス値が低い画像にも使用できます。
NovelAIヘルプより
これでもわかりにくいですが、おそらく先述のdeepflying（画像が不自然になったり、意図しない過度の加工）を避けるもののようです。
0以外は不自然になっていませんが、どのような差があるか試してみましょう。
（緩和あり）プロンプトを反映する正確度5
やや明るくくっきりとした印象になっています。
（緩和あり）プロンプトを反映する正確度10
本来ならば一番効果が発揮されるはずの10。
全体の色合いが大きく変わっています、
（緩和あり）プロンプトを反映する正確度0
こちらは、線がはっきりしました。
しかしながら細部にはまだまだ曖昧なところが目立ちます。
こういう雰囲気のイラストはありかなと。
この緩和（Decrisper）効果は明確にはなんとも表現し難いですが、変な画像をややまともにしてくれるようです。
もしプロンプトの数が多くなり、おかしな画像が多い場合は使って見るといいかもしれません。
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まとめ
NovelAIの最新バージョンV3から追加された、プロンプトを反映する正確度の再調整（Prompt Guidance Rescale）を試しました。
そもそもV3は熟女の表現度が上がっているので、今までよりはプロンプトに忠実な画像が作れそうです。
さらにプロンプトを反映する正確度を変えることにより、複雑なプロンプトの画像が作りやすくなっています。
ぜひ皆さんも使って見てください。
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